1 | 2 | 3 | 4 | 5 | TOTAL | |
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お三の宮ヤングスターズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千保ジャガーズ | 2 | 4 | 0 | 0 | 2X | 8 |
やまびこリーグの最終戦。
ここまで8勝1敗の暫定一位。
最終戦の相手お三の宮ヤングスターズも同じく8勝1敗の暫定一位。
お三の宮とはここまで2勝4敗。実力では優劣つけがたい千保にとっては宿敵だ。
一位同士の最終戦。"10.8"ならぬ"12.23決戦"だ。
何が何でも勝利し、やまびこ初優勝の栄冠を我等の手に。
先発はケイタ。さすがのキャプテン。いつにも増して気合の入ったピッチング。
初回、1・2・3番を力でねじ伏せる。三者凡退の最高の立ち上がり。
するとその裏の初回の攻撃。
この試合1番にすわったイツキ、1番の仕事、フォアボールで出塁すると快足を飛ばして二盗三盗。
2番タクマも相手ピッチャーにプレッシャーをかけ連続フォアボール。ノーアウト2・3塁、先制点の絶好のチャンスを演出する。
そして打席には、チャンスで最高に燃える男キャプテン・ケイタ。
狙いすました右方向へのするどい打球は右中間真っ二つの2塁打。
1・2・3番で幸先よく2点を先制。優勝に向けて最高の滑り出しだ。
2回表、先頭を打ち取り、つづくバッターを三振に取るもキャッチャー後逸、振り逃げされる。焦ったファーストへの送球が暴投になり、3塁までランナーを進められてしまう。1アウト3塁となり、ここでスクイズを決められてしまう。1点を返されて1−2。
更につづく7・8番バッターを連続四死球で歩かせてしまう。
2アウト1・2塁。「ケイタ落ち着け!相手に流れを渡してはいけない。」ラストバッターを三振に取りこのピンチを切り抜ける。
するとその裏。下位からの攻撃ながら、1アウトから8番ハルキが俊足を活かし内野安打で出塁。更にフォアボールで上位打線につなぐ。2アウトながら満塁、二度目のチャンスを演出。
そして打席に千両役者ケイタが登壇。初球を振り抜くと今度は左中間へ火の出るような打球。
ほしかった追加点。2点タイムリーを放つ。
更に勢いを緩めない千保打線。つづくこの日4番のカズキ。大きな飛球がセンターの頭上を超す。
更に2点を追加し、5−1。試合展開を有利に進める。
落ち着きを取り戻したケイタ。その後はランナーを出すも牽制で仕留めるなど相手打線に攻撃のスキを与えない。5回71球自責点0のナイスピッチング。
5回裏。2アウト2・3塁からスズキケイタの右中間へのタイムリー2ベースで2点を追加し、8−1のコールド勝ち。
宿敵お三の宮ヤングスターズとの最終戦を勝利で飾った。
やまびこリーグ9勝1敗で1位が確定。
見事にやまびこリーグ初優勝を飾った。
これでサマーリーグに続いて2冠。おめでとう、千保ジャガーズ!!
そして下級生チームへ、新チームへ、物語はつづく。。。