公式試合  東地区卒業生大会 2回戦 (2019/2/3 14:00 石川小学校)

2018年度の千保ジャガーズの試合も残りわずかとなった。

ここまでチームを引っ張ってきた6年生、その背中にもう背番号は無い。「後は頼んだ」新チームへと託されたのだ。

６年生にとって最後の大会、東地区卒業生大会。有終の美を飾り、中学生という次のステップへ気持ちよく進んでほしい。

 

2回戦、相手は今季幾度となく1点差ゲームの展開で我らの前に立ちはだかってきたライバル永田オックスだ。

優勝への試練、今季最後の対戦、なんとしても勝利し、準決勝へと駒を進めたい。

 

先制初回、タクマがフォアボールで出塁し、1アウト1塁。

ここで頼れるキャプテン・ケイタ。この日の午前、清水ケ丘で行われた南選抜の試合、なんと2打席連続の2本の2ランホームランを放ち、意気揚々とこの石川小のグラウンドに乗り込んできている。となれば、ここも期待しないわけにはいかない。

カウント1-1からの3球目。振り抜くと低い弾道のライナーがセンターへ一直線、石川小のホームランゾーン、センター奥の土手に突き刺さる2ランホームラン。

強敵永田オックスを相手になんとしても欲しかった先制点をホームランという最高の形で手に入れる。

このまま一気に加速、勢いに乗っていきたい。

 

先発マウンドを託されたのは副キャプテンのイツキだ。

思い返せば、やまびこ新人戦、リーグ戦共に逆転サヨナラ負け、そしてサマーリーグ決勝での１点差を制しての優勝。イツキ・ケイタの千保バッテリーにとって、今季の永田オックスは因縁の相手である。「最後の対戦、なんとしても勝利を飾る！」ピッチャーの投球に、キャッチャーのリードにその気合が現れる。

唸りを上げるストレート、そして相手の裏をかくチェンジアップ、初回1アウトからヒットでランナーを出すも３番・４番を連続三振で無失点。最高の立ち上がり、その後の快投を予感させる。

 

すると、２回カズキのタイムリー、更に３回スズキケイタ技ありのスクイズ。１点ずつ着実に点を重ね試合を有利にすすめていく。

ここまで4-0、この日の千保バッテリーにはこれだけでも十分すぎるリードのようにも見えた。

ストライク先行、緩急を織り交ぜ相手打線を翻弄、凡打の山を築いてゆく。

強力永田オックス打線にまともなバッティングを許さない。

こうなると千保守備陣も乗ってくる。声が出る。サード・タクマにセカンド・タイチ、次の世代の千保を支えていく選手が気持ちの入ったナイスプレーでピッチャーを更に盛り立てる。

守りはリズムは攻撃のリズムへ。５・６・７回にもそれぞれ点を追加。来期キャプテンを指名されたスズキケイタにも「先輩、後は任せてください」と言わんばかりのレフトオーバー大きなタイムリースリーベースが飛び出す。

最終回の守り、リズムよく2アウトを取り最後の打者。1塁線、抜けるかと思われた強烈な当たり、ファースト・カズキ体で止めて3アウト、ゲームセット。

 

６年生が引っ張り、５年生が打ち、そして４年生３年生がしっかりバックを守って支える。

千保ジャガーズ、成長した、いいチームになったとつくづく感じられるナイスゲーム。

打っては1本塁打を含む6安打と２つのスクイズなどで９得点。

投げては先発イツキ、被安打２死球１奪三振７球数８８の快投で完封勝利。

９−０。ライバル永田オックスに見事勝利し、準決勝へと駒を進めることができた。

悲願の東地区卒業生大会の真紅の優勝旗。今日の勝利でその影を視界に捉えることができた。

優勝に向けてあとは一直線、ラストスパートだ！