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唐沢チャレンジャーズ2021005
千保ジャガーズ104001x6
劇的なサヨナラで決勝トーナメント進出。

南区民大会予選第二戦、相手は昨年の区民大会初戦で破れた唐沢チャレンジャーズだ。

 

初回、いきなり唐沢の強力打線に捕まる。

12番に連続長打を浴び先制点を奪われてしまう。

2アウトにこぎつけるも2・3塁。ここもセンター前に弾き返されて2点目。

2点ビハインドから始まる苦しい展開となった。

 

その裏、千保の攻撃。

先頭バッターとしてついに覚醒したシュウタロウ。

追い込まれてからの5球目、理想的なバッティング。左中間へのツーベースで出塁。反撃への狼煙を上げる。

続く2番タクマ、1ボールからのファーストストライクを絶妙な送りバント。自身もセーフとなるバントヒットで0アウト1・3塁。

チャンスで3番、頼れるキャプテン・ケイタ。

初球、ベンチからのサインはエンドラン。しかしケイタ、ストライクを見逃すミス。

唐沢の強肩キャッチャーにファーストランナーが刺され1アウト3塁、勢いを削がれる展開となる。

「自分のミスは自分のバットで取り返す!」

顔つきの変わるケイタ。粘って粘って8球目。センター右への鋭いライナー、タイムリーツーベースで1点を返す。

 

3回、唐沢打線の二巡目。その上位打線、やはり好バッターが揃っている。

1番2番に連続ツーベース、4番にもレフトに持っていかれ、2失点。14。3点ビハインドと差を広げられてしまう。

 

その裏、千保の攻撃。

タクマ・ケイタと倒れ2アウト。好打順をこのまま無得点で終わる訳にはいかない。

4番ハルキ、初球をセンターに鋭く弾き返し出塁。

続くキョウスケ・タイチが連続フォアボールを選び、これで2アウト満塁。一発出れば一気に逆転だ。

「このチャンス、なんとしてもモノにする」土俵、いや打席に入る横綱・タクヤ。

2アウト、フルカウント。さぁ、見合って見合って・・・軍配はどちらに!?

「行ったー!!!」きれいな放物線。白球が石川小レフトのネットを超えていく。

値千金のグランドスラム。 5-4と一気に試合をひっくり返す。

 

4回、唐沢の攻撃。1アウトからフォアボールでランナーを歩かせ、打順は怖い12番へ。

ここでケイタに代わり、タイチがマウンドへ上がる。

技ありのピッチングで1番バッターをファーストゴロに抑えるも、2番にしぶとくレフト前へ弾き返される。これで5-5同点。試合はふりだしへ。

 

5回表、タイチのピッチング。

もはやエースの風格。緩急織り交ぜ相手打線を巧みに翻弄。クリーンアップを三者凡退に斬ってとる。

その裏、千保の攻撃、2アウト満塁、絶好の勝ち越しのチャンスにあと一本が出ず無得点。

 

がっぷり四つ、意地と意地のぶつかり合い。

試合は5-5の同点のまま6回へ。

残り時間を考えると残すはこの回の攻防。それで雌雄が決する。

表の守り、前の回に続きタイチ、全く危なげないピッチング。三者凡退で攻撃へのリズムを作る。

 

「この回に決めるぞ!」一段と大きくなる千保ベンチからの応援の声。

塁に出る! 先頭シュウタロウ、捉えた打球もセンター正面、1アウト。

つなぐ! 2番タクマ、気迫で立つ打席。デッドボールをもぎ取る。ランナー1塁。

なんとしても進める!3番ケイタ、高いバウンドのゴロ、その間にランナーは得点圏へ。2アウトランナー2塁。

出るか、4番の一撃!しかしさすがにまともには勝負してこない。フォアボールで2アウト21塁。

そして5番キョウスケ。今日の殊勲打は彼だ!

1ボール2ストライク、追い込まれながらも粘って5球目。自慢のバットを振り抜くと鋭い打球がセカンド横を・・・抜けた!

セカンドランナー・タクマ、一気に帰りサヨナラのホームを踏む。

試合の軍配は千保ジャガーズへ。

x - 5。ゲームセット!!

宿敵唐沢チャレンジャーズに勝利。見事に去年の雪辱を晴らしてくれた。

 

これで南区民大会の決勝トーナメントに進出決定。

この勢いで勝ち上がり、トーナメントのてっぺん、そこに千保ジャガーズの名を刻め!!