123456TOTAL
千保ジャガーズ0004004
井土ヶ谷フレンズ0000033
決勝進出。悲願の2連覇へ。

南区学童4年生大会。昨年の優勝の再現に向け、順調に駒を勧めた準決勝戦。

対井土ヶ谷フレンズ。雨の清水ケ丘での決戦が始まった。

 

初回、先制千保ジャガーズの攻撃。

フレンズの先発は本格サウスポー。伸びのあるストレートがミットに投げ込まれる。

それでもデッドボールとフォアボールで2アウト2・3塁。

しかし、1本が出ず先制のチャンスを逃す。

 

その裏、千保ジャガーズの先発は3年生エースのタカラ。

「おー、ナイスボールだ。」相手ピッチャーに負けじと投球練習から審判を唸らせる鋭い球を投げ込む。絶好調だ。

しぶとくカットして粘る先頭バッターをショートフライに打ち取ると、続く2番・3番も最後は力でねじ伏せ三者凡退。絶好の立ち上がりだ。

 

2回、3回。両投手ともにナイスピッチング。ランナーを出すも後続にヒットを許さない。3回までスコアボードに0が並ぶ。緊迫の投手戦だ。

 

なんとしても先制点が欲しい。

4回の千保の攻撃。1アウトから5番コウキ。フルカウントに追い込まれるもフォアボールを選び出塁する。

この日4つ目の四死球。好投手といえばまだ付け入るスキはありそうだ。

このチャンス、なんとしてもモノにする。畳み掛ける。一段と盛り上がるベンチ。

続くバッターも粘りに粘ってフォアボールとデッドボールで連続出塁。1アウト満塁。

ここで下位ながらもチャンスでの1本を期待させるバッター8番ヨウタ。

「負けるな。」粘る。粘る。9球粘って「よぉーし!」押し出しのフォアボール。欲しかった先制点を勝ち取ることに成功する。

2アウトになるも更に押し出しフォアボール。2番タカラのサードゴロがエラーを誘い、更に2点。

この回、ノーヒットながらも一挙4点を奪い、試合は千ジャガーズ保有利な展開となる。

 

4回フレンズの攻撃、先頭を内野のエラーで出してしまうと、タカラ、ギアを1段上げる。

3番をライトフライ。4番・5番を連続三振。クリーンアップを押さえ込みこの回も無失点。

4回53球、4奪三振のナイスピッチングで試合を作る。

こうなれば千保ジャガーズの勝利の方程式。昨年同大会の優勝投手タイチにスイッチ。

タイチ、期待に応えて代わった五回を見事に三者凡退に抑え込む。

 

6回、最終回だ。ここまで4-0。「ここを抑えれば決勝進出だ。」

まず1アウト。「勝てる。」しかし、この気持ちの緩みが相手につけ込むスキを与えてしまう。

三遊間への当たり、抑えることができずレフト前へ抜けていく。1アウトから出塁を許す。

つづくバッターをショートゴロに打ち取り2アウト。「あと一人。」千保のいつもの悪い癖。浮足立つベンチ。

相手は逆転を信じ食らいついてくる。迎えるはクリーンアップ。決して油断してはいけない!

3番バッター、ゴロが三遊間深いところへ、内野安打の間にホームを奪われ1点を返されてしまう。

一気に勢いづくフレンズベンチ。一方、リードしているにもかかわらず焦りだす千保ナイン。

連続パスボールで3塁までランナーを進められると、相手4番バッターにセンターに運ばれる。4-2

すっかり開き直ったフレンズのバッター。つづくバッターにも初球を捉えられ2アウト2・3塁。

同点のランナーを許す。集中力を失う千保バッテリー。この回3つ目のパスボール。43。「またか。。。」

たまらずタイム。一度気持ちを落ち着かせる。

最後のバッターもフルカウント。「負けられない。」気持ちで投じた最後の1球。空振り三振に斬って取り試合終了。

3。なんとか逃げ切ることに成功し、決勝に駒を進めることに成功した。

 

強いと言われる千保ジャガーズ4年生チーム。いつものプレーができれば勝てない試合は無い。

しかし、この日の安打はわずか1。三振13を喫し、湿りがちな打線。

そして最終回守備での集中力。決勝戦を前に選手各自が自分の中に課題を見出したはずだ。

なんとしても南区学童4年生大会2連覇。4年生チームにかかる大きな期待とプレッシャー。

そのプレッシャーをはねのけ真に強い千保ジャガーズになる。君たちならできる。

これはあくまで通過点。更に高みへ。君たちの目標はもっと先にあるはずだ。。。